むぐるま農園

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植物とウィルス 2020.3.25

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前職時代、花き栽培の現場で主に過ごしてきましたが、ウィルス病という病気にも少しだけ遭遇しました。植物がウィルス病にかかると、葉にモザイク症状が出たり委縮してしまって大きくなれなかったり症状は様々ですが、ウィルス病でないこともあり病気判定は専門の担当者に依頼してよくみてもらったものです。ウィルス症状が出てしまうと特に花きは観賞するものなので商品価値ゼロになります。当然といえば当然ですよね。1年草であればその個体がダメだったで完結するのですが、株分けや挿し芽など、繁殖させて利用する場合は一旦ウィルスにかかると使えないので非常に痛手です。植物のウィルスはどこから感染するかというと、私の知っている範囲でいえばアブラムシやアザミウマなど主に葉の汁を吸って生きる小さい虫です。彼らが汁を吸うときにその口から植物に感染する(虫は当然ウィルスを持っているということですね)という流れです。一度感染するとその個体は最期までウィルスを持っているということになります。ただし、感染しても発症しないということもあります。それは植物の生育状態がよいとき(=健康なとき)です。ですから感染していても発症のない個体を繁殖に使ってしまうと後々「大変だ!」ってこともあるわけですね。

今お騒がせ中のウィルスもそんな感じでしょうか。健康な人は陽性反応が出ても症状がないあるいは軽症ですむ、病気持ちの人は重症化するというふうに。そして覚えておきたいことは、今回に限らずウィルスというものをもらってしまったら(感染してしまえば)、症状が出なくても体内にウィルスを最期まで持ち続けるということです。免疫力があって、抗体をしっかり作って健康体を維持していれば抑え込めて大丈夫ってこと。でも、身体が弱って対応できなくなったら、彼らが元気になってくるのでしょうね。ん?再発しないのでは?? どちらが本当でしょうね。

健康を維持するためにできることを考える・実行するよい機会です。経済がこれから大変な方向に向かっていく(短期的には最期のバブルがくるそうです、お金儲けの話はどうでもいいけど)ことが見えているのですから、生き方をじっくり見直す機会にもなりそうです。私はすでに移行済みです。

白菜もきれいに開花。自家採種は今年が最後の年になるかも。ご存じですか?我が国の食の安全も大変な方向に向かってますよ。

 

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